言い換え

ある言語表現を意味の等しい別表現に置換することを「言い換え」といいます。人間が日常的に使用する言葉を自然言語といいます。自然言語の特徴として、一つの語義に対して言い換え表現が多数存在する場合がほとんどあり、人間はそれらを適材適所に取捨択一して、日常的に言い換えを行っています。そのため、コンピュータによって自然言語を理解させる技術である自然言語処理の研究において、言い換えは不可欠なものとなっています。

言い換えシステムの研究内容

当研究室では、文の言い換えを文の意味構造を表す「意味グラフ」上で行う言い換えシステムPriestを開発し、

また、Priest用の言い換え知識を自動生成するシステムBlumenも開発しています。

言い換えシステムPriest

Priestは図1に示すように、言い換えを行う対象の意味グラフを予め蓄えられた言い換え知識をベースに言い換えた結果の意味グラフを出力する仕組みとなっています。Priestはルールベースのシステムのため、予め用意した言い換えの規則郡に基づき、入力された表現を言い換え表現へと置換しています。


Priest処理の流れ

図1 Priest処理の流れ


Priest処理の結果

図2 Priest実行結果

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言い換え知識自動生成システムBlumen

Blumenは、「言い換え表現対を岩波辞書データから自動取得する機能」と、「言い換え表現対から言い換え方向を決定してPriestの言い換え知識を生成、出力する機能」の2つの機能から構成されています。言い換え表現対ファイルは自動取得したものの他、人手で修正・作成したものも使用できるように、2つの機能はそれぞれ独立しています。本システムの全体構造は図3のようになっています。


Blumen処理の流れ

図3 Blumen処理の流れ